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Episode2 「16人」の守護者
守護者ヤヌスの鎧と兜は光と闇の中で様々な色彩を見せ、アレキサンドライトの性質によく似ていました。 ヤヌスは「トリックスター」達とともに、ハルコンの彫像を狙ってきたゴルゴン、スキュラ、セイレネスらと戦いました。 彼の力はアルテオ帝国の安全に大きく貢献し、「トリックスター」達とアルテオ帝国の人々から、多くの信頼を得ていました。

しかし、ヤヌスは時が経つにつれて危険な存在へと変わっていきました。 アレキサンドライトが持つ本来の強い魔力は、ポセイドンが吹き入れた力で更に強化されていました。 そして時の流れによって増幅された復讐と憎悪の心が爆発し、 「トリックスター」達ですら制御できない破壊の守護者になっていったのです。 そして、ある日ヤヌスは「トリックスター」達とともに侵入者を相手にしていた危機的状況で、 「トリックスター」の制御を拒否して姿を消しました。 彼がどうして姿を消したのか、その理由は明らかにはなりませんでした。 アルテオ帝国の人々は、強大な自らの力を抑えきれずに自滅したのだと囁きあいました。

ヤヌスのことを聞いたポセイドンは、アレキサンドライトに吹き入れた力を15個の宝石に分けて吹き入れ、 ヤヌスに代わる守護者達を作りました。 彼らはヤヌスとは違い、お互いの能力を牽制して力の均衡を保ち、また危機には互いに力を合わせました。 こうして、最初の守護者であったヤヌスは世界で数人が知るだけの伝説的存在となりました。 15個の宝石から生まれた15人の守護者達、そして宝石の力を授かったロビンの16人が、 「ポセイドンの祝福」とネペトリを守る守護者となったのです。
by varietypack | 2013-12-22 00:35